前所有者様の入手から12年が経過した古いステッカー「向島みなごろし(銀)」です。
昨年3月以来、1年9ヶ月ぶりの出品であり、当方が所有する最後の1枚で御座います。
本年2月出品の「銀メタ(ミラータイプ)文字」とは異なり、こちらは「銀文字」です。
昭和50年代に「30枚のみ限定制作するためにデザインした」といわれる幻の大型金看板です。
12年あまりにもわたりグラシン紙に包んだうえで箱に入れて大切に保管されていた品ではありますが
古い品ゆえ、経年による若干の「ヤレ感」「ヨレ」「圧し痕」「小キズ」「スレキズ」などが御座います。
ヤフオクやヤフーフリマ、メルカリなどで氾濫しております「部外者が自作したマガイモノ」ではありません。
また、1980年代~四国のマニアにより乱造乱発された「空想上のステッカー」でも御座いません。
硬派チームのパイオニアとして全国にその名を轟かせた「みなごろし」
本作はこれまで出版された写真集やポスターなどにも登場することがなく、
コレクターはもとよりOB諸兄の間でも「幻の中の幻」とまで称される激レア品です。
コンピュータによるフォントが主流となった現代の印刷物とは異なり、
「力強く独特な趣(おもむき)をもった書体の筆文字」にたまらない魅力を感じます。
まさに「質実剛健(しつじつごうけん)」を絵に描いたような大迫力の大型金看板で御座います。
その結成に関しては諸説様々な解釈があり今や伝説ともなっておりますが、
「みなごろし」創設者であり初代会長を務められたK氏の談によりますと
「昭和40年代中期、N大B高校にて結成された」というのが真実とのこと。
あの学習院にもメンバーがいたというから驚かされます。
チーム発祥の地は荒川区東尾久。青山の某所に集まっていたことから
「発祥の地は青山」というのが定説となっておりますが、K氏によりますと
「これは単純に青山のほうが聞こえが良かったので」という理由からだそうです。
初代は青山を本拠地としていましたが、二輪部隊が独立しはじめたころから
そのチームカラーは筋金入りの硬派&武闘派へと変貌しました。
ただ、初期の「みなごろし」が抜群のドライビングテクニックを誇っていたことは
「硬派チームのパイオニア」として名が売れた今となっては語り継ぐ人も少なく、
知る人ぞ知る伝説の逸話となっております。