貴重図録本 日蓮と法華の名宝 特別展覧会「立正安国論」奏進750年記念
Special Exhibition
Commemorating the 750th Anniversary of the Presentation of Rissho ankoku ron
Nichiren and The Treasures of the Lotus Sect
京都国立博物館
京都新聞社
2009年
318ページ
約30x22.5x2.8cm
作品写真図版フルカラー
袖折ソフトカバー装
巻末に英文解説・テキストあり
※絶版
『立正安国論』750周年記念特別展の図録本。日蓮曼荼羅本尊、絵曼荼羅、御本尊の掛軸等を中心に、
日蓮宗京都十六本山を中心とした諸寺伝来の多くの宝物を一堂に展観し、京都において日蓮諸宗の果たした歴史的・文化的役割を振り返る。華やかに展開した法華文化の名品、国宝、重要文化財の数々を収録した写真図版はフルカラー、
各作品の詳細な解説と論考テキスト。
本展の調査により新たに発見された作品も初めて公開されたという、大変貴重な内容充実・見応え読み応えの有る大ボリュームの資料本。
日本の法華文化、法華美術、法華経、仏教美術、仏像、墨跡、古美術、骨董、茶道具、掛軸等愛好家必携の一冊です。
【序文より】
文応元?年、日蓮聖人は、度重なる災難と国家の危機を憂えて、『立正安国論』を著し、鎌倉幕府前執権の北条時頼に献じましたにその行動は、蒙古襲来を前にした社会の反響をよび、後世にも大きな影響を与えました 本年は、それより七百五十年の節目の年に当たります。
今同の展覧会は、これを記念して、『立正安国論』を軸に日蓮聖人の事跡をしのぶとともに、開催地にちなみ、京都十六本山を中心とした諸寺伝来の多くの宝物を一堂に展観し、京都において日蓮諸宗の果たした歴史的・文化的役割を振り返るものです。
京都への布教は日蓮聖人の悲願でしたが、これを成し遂げたのは聖人の孫弟子にあたる日像上人でした。その後、紆余曲折を経つつも、法華信仰は町衆を中心に広がり、京都文化の形成に大きな役割を果たしました。それは、本阿弥光悦などの諸名家の作品に結実しています。
本展に向けて、京都国立博物館が改めて諸寺の調査を行ったところ、新たに見いだされた作品も少なからずありました。今回それらを紹介できることは、私どもにとって大きなよろこびです。主催者一同、本展が日本における法華信仰の歴史をたどるとともに、京都、さらには日本の文化をより深く理解していただく機会となることを、念じてやみません。
最後に、本展の開催にあたり、貴重なご所蔵品を出展いただいたご所蔵者各位、ならびにさまざまなご協力をいただいた皆様に、心よりお礼を申し上げます。
京都国立博物館/日蓮聖人門下連合会/日本経済新聞社
【目次】
ごあいさつ
日蓮「立正安国論」の伝統 京都の法華信仰 中尾堯
図版
●第一部
法華文化の展開
●第二部
日蓮とその時代?
●第三部
京都開教と西国への展開
●-第四部
京都受難の時代?
●-第五部
復興と近世文化の開花
日蓮法華宗美術試論 大原嘉豊
光悦・樂・乾山-日蓮法華宗と「やきもの」作り 尾野善裕
作品解説
京都日蓮法華宗略年表
日蓮法華宗京都十六本山概要
出品目録
List of Works
Section Descriptions
Preface
【作品リストより 一部紹介】指定(重要文化財、国宝等) 作品名 作者・筆者 員数 材質 制作年代?・世紀? 法量 所蔵者記載
紫紙金字法華経井開結 巻第八
法華経井観普賢経(藍紙本) 巻第一
法華経井開結 巻第六・観普賢経
一字宝塔法華経井観普賢経 巻第六
法華経開結共 巻第一
法華経 巻第一 伏見天皇宸翰 紙背後深草天皇宸翰消息
金字法華経 巻第五 巻首伏見天皇宸翰
法華経 巻第一 伝伏見天皇宸翰
法華経 巻第六 紙背寛性法親王消息
法華経 巻第一・第二・第六・第八
法華玄論 巻第十
花園天皇宸翰消息
法華経要文和歌懐紙 光厳天皇宸翰他
法華経宝塔曼荼羅図 第一・第二・第三・第八幅
金銅蓮華唐?草文透彫経箱
蓮池輪宝沈金経箱
法華経曼荼羅図
第三幅(譬喩品)
第五幅(薬草喩品)
第十一幅(見宝塔品)
第十七幅(不軽品・神力品)
仏涅槃図 足利持氏在判
十六羅漢図 第六跋陀羅尊者・第十一囓怙羅尊者
十六羅漢図
釈迦三尊・羅漢図 詫間栄賀筆
天台大師像 張思本筆
出山釈迦図 伝張思恭筆
華厳説相図
弥勒下生変相図 李晟筆
釈迦如来坐像 康俊作
釈迦如来坐像
聖観音立像
釈迦・多宝如来坐像 定慶作
釈迦如来立像
九名神立像
三十番神像
三十番神像 日親賛
三十番神像 日親賛
三十番神像
三十番神像 日重賛
三十番神像
神道深秘伝 吉田兼右筆
吉田兼右書状
神道私鈔
日弁起請文(「妙顕寺文書」のうち)
番神問答(「妙顕寺文書」のうち)
日蓮曼荼羅本尊
日蓮曼荼羅本尊
日蓮曼荼羅本尊
日蓮曼荼羅本尊
日輪曼荼羅本尊
日像曼荼羅本尊
十界勧請大曼荼羅(絵曼荼羅)
絵曼荼羅 大覚妙実署判
宝塔絵曼荼羅
宝塔絵曼荼羅(法華曼荼羅)
釈迦三尊十羅刹女像
本成寺本尊供養日記
絵曼荼羅
絵曼荼羅 長谷川等伯筆
一遍首題
釈迦多宝如来像 長谷川等伯筆
鬼子母神十羅刹女像 長谷川等伯筆
三十番神像長谷川等伯筆
日蓮像 長谷川等伯筆
日経曼荼羅本尊及上臈同乳母追善供養像
日照像
天台大師・伝教大師・日運聖人像 狩野永納筆 元?政・慧明?賛
日蓮曼荼羅本尊
日蓮曼荼羅本尊
日蓮曼荼羅本尊
五輪九字明?秘密義釈日蓮筆
三教指帰注抄 巻上
立正安国論日蓮筆
蓮池蒔絵三重箱
日蓮消息断簡(大尼御前御書)
神国王書 天巻 日蓮筆
盂蘭盆御書 日蓮筆
一代?五時図 日蓮筆
守護国家論 奥書後土御門天皇宸翰
日蓮坐像
日蓮坐像院興作
日蓮消息断簡(大尼御前御書)
神国王書 天巻
盂蘭盆御沓
一代?五時図
守護国家論 奥書後土御門天皇宸翰
日蓮坐像
日蓮坐像
日蓮坐像 院興作
日蓮聖人註画讃 巻第丁第四・第五 窪田統泰筆
日蓮上人龍之口法難図 狩野探幽筆
日蓮入滅図
日朗書状(「妙顕寺文書」のうち)
日朗遺骨分与状井一味同心連署起請文(「妙顕寺文書」のうち)
日像書状(「妙顕寺文書」のうち)
日像置文([妙顕寺文書]のうち)
後醍醐天皇綸旨(「妙顕寺文書」のうち)
後光厳天皇綸旨(「妙顕寺文書」のうち)
足利直義御判御教書(「妙顕寺文書」のうち)
足利義詮御判御教書(「妙顕寺文書」のうち)
日像像 大覚妙実在判
白地蓮牡丹唐?草文様横被 伝日像所用
日輪書状(「妙顕寺文書」のうち)
伝釈迦如来立像(阿弥陀如来立像)
日像坐像
日像曼荼羅本尊(「御霊宝」のうち)
秘蔵集(「御霊宝」のうち) 日像筆
伝日朗像(「御霊宝」のうち)
伝日蓮像(「御霊宝」のうち)
法華経 紙背尊性法親王消息(「御霊宝」のうち)
板倉勝重判物(「御霊宝」のうち)
鶏冠井両真経寺法式(「御霊宝」のうち)
日像坐像
大覚妙実坐像
洛中洛外図屏風(歴博甲本)
洛中洛外図屏風
宝塔
大覚妙実曼荼羅本尊
妙顕寺禁制(「妙顕寺文書」のうち)
日像・大覚妙実譲状(「妙顕寺文書」のうち)
後小松天皇宸翰消息
日乗像 長谷川等伯筆
日蓮像 伝長谷川等伯筆
得田版法華経板木 巻第八巻末後跋 願主得田章光
絵曼荼羅 朗源署判
絵曼荼羅 朗源署判
餓鬼腹茶入
本圀寺柿本社額字原字 一条忠良筆
加藤清?正像
大覚妙実書状
市村隼人佐寄進状
日祺等一遍首題本尊
日親像 狩野正信筆
立正治国論 日親筆
日親徳行図 片山尚景筆
山門決議閥連文書(「田中穣氏旧蔵典籍古文書」のうち)
(一)山門三院執行代?連署状
(二)山門三院大衆衆議案
(三)山門三院大衆衆議案
(四)山門三院大衆衆議案
(五)山門三院大衆衆議条々案
(六)山門三院大衆衆議案
(七)寺門三院大衆衆議案
本国寺跡出土品
本能寺跡出土品
瓦経 本能寺跡南出土
鉄水盤 与二郎作
弘決外典抄
三好長慶書状
斎藤基速像 惟高妙安賛
日珖像
三好義賢像
日珖僧正伝 日遂筆
日珖書状
曜変天目 油屋天目
信長公記 巻第十二 太田牛一筆
己行記 日珖筆
聖誉貞安書状(「西福寺文書」のうち)
紫地亀甲に裏菊文様五条袈裟 伝日珖所用
前田玄以判物
京都諸寺定条 (「京都十六本山会合文書」のうち)京都十六本山会合文書箱
日奥曼荼羅本尊
妙正物語
日禛像 狩野宗秀筆
日禛書状
日禛書状
金銅宝塔 覚性作
日淵自賛寿像
本因坊算砂日海像
元?政自賛寿像
定家卿遠忌和歌
身延のみちの記断簡 元?政筆
片玉集 元?政筆
建礼門院右京大夫集 元?政筆
立正安国論 本阿弥光悦筆
始聞仏乗義 本阿弥光悦筆
法華題目抄 本阿弥光悦筆
書巻(本能寺切) 藤原行成筆
鶴下絵三十六歌仙和歌巻 本阿弥光悦書 俵屋宗達画
赤樂茶碗 加賀光悦 本阿弥光悦作
黒樂茶碗 銘「時雨」 本阿弥光悦作
赤樂茶碗 銘「鵺」 樂道入作
黒樂茶碗 銘「残雪」 樂道入作
本阿弥光悦消息
黒樂茶碗 銘「亀毛」 樂宗入作
色絵氷裂文角皿 尾形乾山作
色絵花唐?草文水注 尾形乾山作
五彩花卉雲龍鳳凰文尊式瓶
五彩蓮華唐?草雲龍文角香炉
瓢箪茶入 銘「玉津島」
茶屋四郎次郎坐像
異国渡海御朱印帳 以心崇伝筆
蓮紙織画
後藤祐乗像
刀装具製作関係遺物 同志社大学今出川校地遺跡出土
(図書館地点出土)目貫・小柄型 四個
(寒梅館地点出土)金薄板片 二片、 後藤家工房か
青銅素材 一本、砥石 一個
刀子鋪 一個、坩堝 四口
獅子図三所物 銘 紋祐乗
光美(花押)
刀 金象嵌銘 本多美濃守所持
義弘本阿(花押) 郷義弘作
金梨地木瓜紋蒔絵糸巻太刀
(中身)銘 出羽大掾藤原国路 金具御大工躰阿弥 躰阿弥作
祇園社御太刀承応一年甲午年九月
舟橋蒔絵硯箱 本阿弥光悦作
舞楽蒔絵硯箱 本阿弥光悦作
花唐?草螺鈿経箱 本阿弥光悦作
青花芙蓉手蜥蜴文大皿
古今和歌集巻第十八断簡(本阿弥切)
蓮池蒔絵舎利厨子 五十嵐道甫・後藤程栄作
蓮池水禽図 俵屋宗達筆
牛図 俵屋宗達筆
太公望図屏風 尾形光琳筆
八橋図 尾形乾山筆
靦世音菩薩像 酒井抱一筆
松桜図襖 長谷川派
厩図屏風
十六羅漢図 狩野元?信落款
楼閣山水図屏風 狩野山楽筆
唐?獅子図屏風 狩野山楽筆
四季竹図屏風 伝狩野山楽筆
諸寺勧進帳(「京都十六本山会合文書」のうち)
日鎮像 元?信印
日澄像 狩野派
日淳像 狩野派
ほか